想い vol.2  運営代表 平尾順平

Hello! Hiroshima Project への想い
第2弾は「Hello! Hiroshima Project のこれから」です。

みなさん、こんにちは!
運営団体の一つ、ひろしまジン大学の平尾です。
ひろしまジン大学は、私たち市民一人ひとりが学びの場、体験の場をとおして、
自分たちの街や地域に関わっていくための
「入口」や「きっかけ」をつくりたいとの思いで活動しているNPO法人です。

そんな法人の代表を務める僕は、学生時代、ピザの宅配バイトでお金を貯めては
長期休みのたびにバックパックを背負ってアジアや中東を旅していました。
ミャンマーの屋台やカンボジアのアンコールワット、インドのチャイ屋にパキスタンのモヘンジョダロ遺跡、
イランの古代都市ペルセポリスやトルコのドンドルマアイスクリームなどなど、
様々な名物や遺跡に心から感動したのを憶えています。

でも、その中で二度目、三度目と繰り返して行った国や都市はわずか。
リピートした場所には何があったのだろうと改めて振り返ると、それは素敵な「人」との出会いでした。

長期滞在した安宿の兄ちゃんだったり、
毎朝通いつめたパン屋のおばちゃんだったり、
過去に戦場になった場所をガイドしてくれたおじさんだったり。
人との出会い、「顔」の見える確かな交流が、素敵な街の印象につながるとともに、
もう一度あの街へと思う理由となっていたように思います。

翻ってわがまち、広島。
駅は美しく生まれ変わり、街にも少しずつですが複数の言語での案内表示が増えてきました。
外国人観光客向けの観光メニューも日に日に更新されています。

でも、もし彼らの滞在中に、広島の人との出会いが一度もなければ…
この街に暮らす人と等身大で交わす、何気ないコミュニケーションがなければ…
広島は彼らの記憶に残るだろうか。もう一度行きたい街、友達に紹介したい街になるだろうか。

Hello! Hiroshima Projectは、「顔の見えるまち、広島」の入口として、
広島と世界との小さな交流の場を作っていきたいと思っています。
そして、ゆくゆくはこの活動がなくても、
世界からの旅行者と私たち市民が街なかで気軽に語らうのがあたりまえになるよう、
これからも楽しく「Hello!」から語りかけていきます。

平尾順平

1976年広島県生まれ。広島市立大学国際学部卒業。大学卒業後、財団法人日本国際協力センターに入団。
バックパッカーとして、また海外出張で、
県外、国外から改めて広島を見つめ直す経験から、広島の魅力と可能性を強く感じ、
これからの広島のために自分にできることからしていきたいとの一身で30歳で帰郷。
平和記念資料館を管理する広島平和文化センターに2年間勤務ののち退職。
2010年5月、ひろしまジン大学を立ち上げ現在に至る。
https://www.jindai.hiroshima.jp/